政治家(国会議員)SNS・デジタルマーケティング活用状況調査

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i’m possibleでは、国会議員の方のインターネットを活用したデジタルマーケティングの支援をさせていただいています。公職選挙法の改正により選挙におけるインターネットの活用が解禁となり、政治家の方々のWebの活用は随分と広がりました。今や、政治家の方々は、独自のホームページ、Facebook、TwitterやYouTubeをいくつも使い分けて、自身のマーケティング、ブランディングを行っています。

政治家の方々の中でも、様々なSNS等を活用した自身のブランディングの方法や活用の度合いは人や政党によっても異なっています。特に様々なSNSを駆使しているのはやはり、日本全国での知名度も気になる国会議員の方々のようです。国会議員の方々のデジタルマーケティングは自身の知名度や選挙における得票数にも影響があります。ですが、国会議員の方によってその活用度合いは随分と異なる実態があるため、その活用状況の調査を行いました。衆議院議員465人、参議院議員245人の合計710名に対して、政党としては主要の自民党、立憲民主党、公明党、日本維新の会、共産党、国民民主党、そして無所属を対象として調査しました。

自身のホームページの活用状況

国会議員の方々の自身のホームページ(以下、HP)の活用率は非常に高い状況でした。衆議院議員で約95%、参議院議員で97%、全国会議員でも約96%でした。共産党と国民民主党は100%です。自身のHPの利用はほぼ国会議員全体に広がっていると言えるでしょう。

Facebookの活用状況

国会議員の方々のFacebookの利用状況もかなり高い率でした。国会議員全体では約92%、政党別に見ても自民党も立憲民主党も高い利用率になっています。特に日本維新の会と国民民主党はほぼ全員という状況です。HPとFacebookはみんな利用している、という印象です。フォロアー数の状況を見てみると、やはり有名な国会議員の多い自民党が議員毎の平均フォロアー数は多くなっています。その次には公明党のフォロアー数が多い状況でした。

Twitterの活用状況

Twitterは、HPFacebookほどではありませんでしたが、国会議員全体の利用率が80%を超えており、利用率としては高いものであると言えます。自民党が約73%であるのに対し、共産党や日本維新の会、国民民主党の利用率は約92%100%と、高い利用率となっています。TwitterはFacebookに比べると、多くのフォロアーを集められているようです。こちらも有名な国会議員の方も多い自民党が平均として多いですが、最も平均フォロアー数が多かったのは、共産党でした。共産党は利用率もフォロアー数も、党としての活用が進んでいる印象です。

YouTubeチャンネルの活用状況

国会議員によるYouTubeチャンネルの活用状況を見ると、かなり国会議員毎にも、政党別にも利用差があるマーケティングチャネルとなっていました。国会議員全体での利用率は約73%となっていますが、最も高い国民民主党の83.3%と自民党の69.5%には大きな差があります。また、フォロアー数としては、平均でも日本維新の会の約6000人と立憲民主党の約500人と差があるように見えますが、この差は個人の差によるところが大きいです。日本維新の会は最高の人で60,000人超えから6人までいて非常にまちまちです。YouTubeチャンネルに関しては、うまく活用できている人とそうでない人の差も非常に大きい印象で、今後の活用方法に様々な展開が出てきそうです。

今回は、国会議員の自身のブランディングのための、デジタルマーケティングの利用、活用状況を調査しました。全体の外観として、HP、Facebook、Twitter、YouTubeで見てみましたが、その外にも、Instagramや、アメブロの利用もかなり多い印象でした。ただ、主にはHP、Facebook、Twitter、YouTubeチャンネルの利用が主となっており、これらの利活用が進んできたこと、そして今後も広がり続けるであろうことが想像されます。

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